京都新聞本社ビル屋上から見た大文字の送り火(2019年8月、京都市中京区)

京都新聞本社ビル屋上から見た大文字の送り火(2019年8月、京都市中京区)

大文字山登山自粛を呼び掛けるプレート。麓には登山者の自転車が並んでいる(京都市左京区)

大文字山登山自粛を呼び掛けるプレート。麓には登山者の自転車が並んでいる(京都市左京区)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が解除されて外出自粛への緩みが指摘されるなか、京都市左京区のNPO法人「大文字保存会」が大文字山登山者の増加を懸念している。麓には登山者の自転車が10台以上並び、幅広い年代の人がひっきりなしに訪れる現状に、「今は登山を控えてほしい」と呼び掛けている。


 五山の送り火の一つ「大」の字をともす大文字山は、京都市街から1時間ほどで登れるため、緊急事態宣言が全国に出された4月16日以降は普段より人出が増えている。外出自粛生活が長引くなか息抜きで山に登る人が多かったとみられ、休日などは山頂で弁当を広げる人たちで混雑するほどという。公共交通機関の利用を控えて自転車で訪れる人も多く、登山口に続く道路にはみ出した自転車が通行の妨げになることもある。
 大文字保存会は4月末、国有林を所管する京都大阪森林管理事務所と連名で「登山自粛のお願い」と書いた呼び掛け文を8カ所に掲出した。ただ、呼び掛け文を記したプレートが持ち去られたとみられる事案も発生しているという。
 保存会の長谷川綉二理事は「余りにも人が多いようなら登山を避けるなどの配慮を一人一人にお願いしたい」と話している。