大麦ストローを製作した八尋さん。麦のイラストを描いたストローケースに入れて販売する予定(野洲市須原)

大麦ストローを製作した八尋さん。麦のイラストを描いたストローケースに入れて販売する予定(野洲市須原)

6月上旬の収穫を前に、黄金色に染まり始めた大麦畑で今年のできを確認する堀代表(右)と八尋さん=野洲市提供

6月上旬の収穫を前に、黄金色に染まり始めた大麦畑で今年のできを確認する堀代表(右)と八尋さん=野洲市提供

 海に漂うプラスチックごみが問題となり、飲食店やコンビニでプラ製ストローを廃止する動きが広がる中、滋賀県守山市立入町のイラストデザイナー八尋由佳さん(49)が大麦を使ったストロー作りに取り組んでいる。試作を経て今夏の販売開始を目標にしており、「環境問題啓発のシンボルとして普及してほしい」と期待する。

 八尋さんは動植物の細密画家として活動する傍ら、野洲市の環境団体「せせらぎの郷(さと)」のサポーターとして環境に配慮した営農活動に協力している。

 麦ストローは同団体がおととしから休耕地で栽培を始めた大麦の茎を活用できないかと考え、昨年、茎を一節(約20センチ)ごとに切り、煮沸消毒を施して試作。耐水性があり太さも5ミリ程度で飲みやすいストローを完成させた。

 今年は近江八幡市のもち麦農家からも茎の提供を受ける予定で、6月上旬の収穫後、6万本を製作予定。麦のイラストを描いたストローケースに約20本を入れて千円~1200円程度で8月ごろの販売開始を目指す。

 協力する同団体の堀彰男(あやお)代表(71)は「大麦は全て無農薬栽培で、畝の間隔を広くして赤カビの発生を防ぐなど工夫している。プラ製に代わる自然由来のストローとして広まってほしい」と期待。八尋さんは「今夏にはストロー作り体験企画も考えており、ただ売るだけではなく、環境問題の啓発にもつながるような商品にしていきたい」と力を込める。