大規模な改修が進む上桂川統合堰。高校生も工事現場を見学した(南丹市八木町)

大規模な改修が進む上桂川統合堰。高校生も工事現場を見学した(南丹市八木町)

 京都府南丹市と亀岡市の境にある上桂川統合堰(ぜき)の初の大規模改修が進んでいる。農業用水向けに稼働して半世紀余りたち、府が老朽化したゲートの交換などをして来年5月完成を目指す。

 同統合堰は、1959年の台風で被害を受けた亀岡市内の七つの井堰を統合し、63年に完成した。長年の水争いを解決するため川幅140メートルに10門のゲートを設けた大型施設で、せき止めた水を両側から用水路に流し、同市域の農地約550ヘクタールに送っている。

 初の大規模改修は、開閉に不具合があるゲートを鉄製からステンレス製に交換し、水位を遠隔監視できるシステムを導入する。ゲートの柱のコンクリートも補修する。総事業費は8億6千万円。

 現地工事は昨年11月に始まり、まず川の左岸側をせき止めてゲート5門の付け替えを進めている。15日には、南丹市の農芸高で土木を学ぶ生徒たちが訪れ、府や工事の関係者から工法などを聞いた。

 府南丹広域振興局は「改修で住民の安全安心と取水の安定供給につなげたい」としている。