ストレッチャーに乗せられ伏見署に移送された青葉真司容疑者(27日午前8時9分、京都市伏見区)

ストレッチャーに乗せられ伏見署に移送された青葉真司容疑者(27日午前8時9分、京都市伏見区)

青葉真司容疑者

青葉真司容疑者

伏見署に向かうため、青葉真司容疑者を乗せた介護車両(27日午前7時40分、京都市内の病院)

伏見署に向かうため、青葉真司容疑者を乗せた介護車両(27日午前7時40分、京都市内の病院)

 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、社員36人が死亡するなどした事件で、京都府警捜査本部(伏見署)が殺人などの疑いで逮捕した青葉真司容疑者(42)は、現在も病状が重く、寝たきりで自力歩行できず、食事には介助が必要な状態であることが27日までに、捜査関係者への取材で分かった。

 ただ、会話は一定可能で、入院先の医療機関の情報を元に府警は「勾留に耐えられる」と判断した。

 関係者によると、5月現在も青葉容疑者は、普段はリクライニング機能付きのベッドに寝ており、自力では体を起き上がらせることも難しい。自力での歩行、食事や排せつもできない。ただ、ある程度の時間、会話をすることは可能な状態で、車いすにも座ることはできるが、長時間は姿勢を維持できない。体の可動域を広げたり、車いすに乗るなどのリハビリを続けているという。

 捜査関係者によると、青葉容疑者は、昨年7月18日の事件で全身の7~9割に神経まで損傷する「3度熱傷」と分類される重いやけどを負い、京都市内の病院に搬送された。事件2日後に、より高度な治療を受けるため、大阪府内の病院にヘリで移された。皮膚移植を繰り返すなどして重篤な状態を脱し、8月には看護師の呼びかけに応答するようになり、9月までには会話ができるようになったとされる。

 昨年11月14日に高度治療を終えて京都市内の病院に転院したが、転院前には、治療に携わった医療スタッフに対して「人からこんなに優しくしてもらったことは、今までなかった」と感謝の言葉を伝えたという。

 逮捕容疑は昨年7月18日午前10時半ごろ、京アニ第1スタジオに玄関から侵入し、ガソリンをまいてライターで火を付け、鉄筋コンクリート3階建て延べ約690平方㍍を全焼させた上、屋内にいた社員70人のうち36人を殺害、33人に重軽傷を負わせるなどした疑い。残る1人にけがはなかった。負傷者のうち1人は現在も入院している。