ストレッチャーに乗せられ伏見署に移送された青葉真司容疑者(27日午前8時8分、京都市伏見区)

 ストレッチャーに乗せられ伏見署に移送された青葉真司容疑者(27日午前8時8分、京都市伏見区)

 伏見署に向かうため、青葉真司容疑者を乗せた介護車両(27日午前7時40分、京都市内の病院)

 伏見署に向かうため、青葉真司容疑者を乗せた介護車両(27日午前7時40分、京都市内の病院)

青葉真司容疑者を伏見署に移送するためブルーシートで覆われた車両

青葉真司容疑者を伏見署に移送するためブルーシートで覆われた車両

 京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、京都府警捜査本部(伏見署)が殺人や殺人未遂、現住建造物等放火などの疑いで逮捕した青葉真司容疑者(42)は、いまだ自力歩行などが困難なため、京都市内の病院からストレッチャーに乗せられて、介護用車両で伏見署に移送された。

 午前7時18分、逮捕状を執行。「間違いありません」と容疑を認めた。府警捜査員の介助を受け、大型の介護車両に乗せられ、午前7時46分に京都市内の病院を出発した。青葉容疑者が乗せられる際は、ブルーシートで覆われ、青葉容疑者の姿は見えなかった。青葉容疑者の乗った車の前後を、府警の車両が1台ずつ警護して移動した。

 午前8時6分、京都市伏見区の伏見署に到着した。大勢の報道陣が待ち構える中、青葉容疑者を乗せた車両は、署の敷地に入った。青葉容疑者は、ストレッチャーにあおむけに寝かされた状態で、署の建物に頭側から入った。顔にはやけどの痕が残り、短髪にマスク姿だった。 

 午前11時、川瀬敏之・捜査1課長と得田史朗・伏見署長が記者会見。青葉容疑者を送検したことを明らかにした。逮捕から3時間半後に送検するのは異例。いまだ症状が重い容疑者の体調に配慮したという。 青葉容疑者は逮捕直後に事実を認め、「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思い実行した」という趣旨の話をし、落ち着いた様子で、書面には自分で署名したという。 動機について川瀬捜査1課長は「今後の捜査で明らかにする」とした。

 青葉容疑者は、事件で全身やけどを負って京都市内の病院に入院していたが、容体が一定程度回復し、入院先の医療機関の情報を元に府警は「勾留に耐えられる」と判断し、逮捕に踏み切った。

 逮捕容疑は昨年7月18日午前10時半ごろ、京アニ第1スタジオに玄関から侵入し、ガソリンをまいてライターで火を付け、鉄筋コンクリート3階建て延べ約690平方メートルを全焼させた上、屋内にいた社員70人のうち36人を殺害、33人に重軽傷を負わせるなどした疑い。残る1人にけがはなかった。負傷者のうち1人は現在も入院している。