京都市役所

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 京都市はこのほど、新型コロナウイルスの検査態勢を拡充するため、抗原検査を6月から活用すると発表した。1回の検査でかかる費用6千円のうち、患者の自己負担分1800円を市が補塡(ほてん)する。主に救急搬送された患者を受け入れる医療機関で、9月末までに1万人の利用を見込む。

 抗原検査は、ウイルスにある特徴的なタンパク質(抗原)を検出することで感染の有無を調べる。PCR検査と比べ精度はやや劣るが、検査の所要時間が15~30分と早く、医療現場での判定も可能だ。臨床検査薬メーカー「富士レビオ」(東京)が簡易検査キットの薬事承認を申請し、5月13日に厚生労働省が認めた。保険適用される。
 当面は生産数が限られるため、厚労省は感染者が多い北海道、東京都、神奈川県、大阪府のほか、配送に時間がかかる沖縄県に優先的に供給し、生産状況を見ながら京都府や埼玉県などに順次拡大する方針。
 京都市によると、現段階で府内に供給されるめどはたってはいないが、供給が始まればすぐに活用できるよう、関連経費2千万円を補正予算案に盛り込んだ。
 市は主に救急外来での活用を想定している。市によると、発熱やせきなどの症状を訴えた救急患者が、医療機関に受け入れを断られるケースがあったといい、抗原検査で迅速に感染の有無を調べることで、「円滑な受け入れ先の確保につなげたい」(市医療衛生推進室)としている。