近江鉄道のED31形4号機=近江鉄道ED314保存活用プロジェクト提供

近江鉄道のED31形4号機=近江鉄道ED314保存活用プロジェクト提供

写真集や日本酒などクラウドファンディングの返礼品を紹介する学生たち(大津市・県庁)

写真集や日本酒などクラウドファンディングの返礼品を紹介する学生たち(大津市・県庁)

 解体が迫った国産最古級の電気機関車を保存しようと、滋賀県東近江市のびわこ学院大の学生や企業関係者らが「近江鉄道ED314保存活用プロジェクト」を立ち上げ、支援を呼びかけている。車両の移設のため、500万円を目標にクラウドファンディングを始めた。

 保存を目指すのはED31形電気機関車の4号機。1923(大正12)年に国内で製造され、貨物列車や工事用車両をけん引して2004年に役割を終えた。県の近代化遺産にも選ばれているが、痛みが激しく、近江鉄道は17年12月以降、所有する5両のうち3両を解体した。

 歴史ある機関車の消滅を惜しんだ鉄道愛好家やアマチュア写真家らが保存に向けて動き出し、今年1月にびわこ学院大と同短期大学部の学生10人を含む約20人のプロジェクトチームを結成。学生リーダーを務める4年藤村翔太さん(21)は「装甲車のようなシルエットに引かれた。色あせ、さびた姿も地域に長く貢献してきたことが感じられた」と魅力を語る。

 課題の保存場所は、プロジェクトの一員で近江鉄道ともゆかりが深い近江酒造(同市八日市)が提供する。彦根駅から陸送で同社に運び、敷地内で公開する計画だ。

 11月29日までクラウドファンデングサイト「Ready for(レディーフォー)」で寄付を集める。千円から受け付け、金額に応じた返礼品は、学生が製作した風景写真集や特製トートバッグ、鉄道フォトライター辻良樹さんによるポストカードなどがある。