ストレッチャーに乗せられた青葉容疑者(27日午前8時8分、京都市伏見区・伏見署)

ストレッチャーに乗せられた青葉容疑者(27日午前8時8分、京都市伏見区・伏見署)

 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、殺人などの容疑で逮捕された青葉真司容疑者(42)が逮捕後の調べに対し、「たくさんの人が働いている第1スタジオを狙った」という趣旨の供述をしていることが28日、捜査関係者への取材で分かった。

 青葉容疑者は昨年11月、入院中の病院で府警が行った任意聴取の際にも同様の説明をしていた。逮捕後の調べには「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」とも供述しており、京都府警捜査本部(伏見署)は大量殺人の明確な意図があったとみている。
 第1スタジオは当時の同社従業員の半数に当たる約70人が働いていた。青葉容疑者は何らかの方法で社員数を調べ、最も被害が拡大しやすい施設を狙った可能性があるという。
 捜査関係者の説明では、青葉容疑者は現場に持参したとされる包丁6本について「(自宅のある)さいたま市から持ち込んだ。当初は包丁で襲うつもりだった」と供述。捜査本部は、より殺傷能力の高いガソリンを使った放火に犯行計画を切り替えたとみている。
 青葉容疑者は逮捕後の調べに対し、複数の京アニ作品を挙げて、「自分が応募した小説を盗用されたから火を付けた」などと事件直後に身柄を確保された際と同様の動機を説明している。
 また捜査本部は27日に青葉容疑者の入院先で逮捕状を執行する際に初めて犠牲者の総数を伝えたといい、青葉容疑者は「36人も死ぬとは思わなかった。(犠牲者は)自分の目の前にいた2人ぐらいと思っていた」と供述したという。