新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査に加え、5月中旬には「抗原検査」も保険適用された。さらに最近よく聞くようになったのは「抗体検査」。各検査の目的や特徴を整理した。

 三つのうち「現在感染しているかどうか」を見るのがPCRと抗原検査。鼻の奥から採取した粘液などを使い、ウイルスの存在の有無を調べる。

 PCRは、ウイルス特有の遺伝子配列を専用の装置で増幅して検出する。精度の高い検査だが、陽性の人を30%程度見落とす可能性があるとされる。結果が出るまでに数時間かかる。

 抗原検査はウイルス特有のタンパク質(抗原)の有無を調べる。簡便なキットを使い15~30分で結果が出るが、精度はPCRより劣る。陰性の場合は確定診断のため、PCR検査が必要になる。

 抗体検査は、血液中の抗体の有無から「過去の感染歴」を調べる検査。地域での感染の広がりを見るなどの用途が期待される。