地域の住民らに閉店を伝える貼り紙(京丹後市丹後町・にしがき宇川店)

地域の住民らに閉店を伝える貼り紙(京丹後市丹後町・にしがき宇川店)

 京都府京丹後市丹後町の宇川地域で唯一の食品スーパー「にしがき」宇川店が20日に閉店する。買い物ができなくなる高齢者対策として、市は昨年末に丹後町内の食品店らに配達などの支援を要請。協力する店舗を紹介するチラシが18日以降、同地域に全戸配布される。

 にしがき本社(同市大宮町)は「長い間ご愛顧いただき感謝しかないが、過疎高齢化による売り上げ低下で赤字となり、企業努力も限界があり閉店を決めた」としている。

 同地域は人口約1300人で、北端の集落からは最も近い生鮮食品店まで急勾配の続く海岸沿いを約15キロ先となる。昨年7月以降、閉店を検討していた同社に対し、住民らが署名を集めるなど存続を求めていた。

 閉店を受け、市は昨年末に隣の間人地域などの店舗に協力を要請。今月10日までに、7店舗が弁当や日用品の配達を承諾した。一部は3月末まで期間を定めて支援する。

 食品や日用雑貨を扱う小市郎商店(同町間人)の店主小谷幸一郎さん(70)は「どこまでお手伝いできるか分からないが、できることはしたい」と話す。

 市は区長らを通じて協力店を掲載したチラシを地区に全戸配布する。

 同社の店舗については、栗田店(宮津市上司)も売り上げ低下などから20日に閉店する。地元の自治連合会は同店の存続を求める約1800人分の署名を同社に提出している。