石畳を改修した伏見稲荷大社の裏参道(京都市伏見区)

石畳を改修した伏見稲荷大社の裏参道(京都市伏見区)

 京都市伏見区の京阪伏見稲荷駅方面から伏見稲荷大社につながる2本の道路で、市の改良工事が完了した。裏参道では老朽化していた石畳を一新するなど、安全で風情ある参道に改修し、参拝客を出迎える。

 大社周辺では近年、外国人観光客が増加し、歩行環境の向上が急務となっていた。裏参道は本町通から大社にかけての106メートルを修繕。ひびが入り、痛みが激しかった石畳を新しく敷き詰め、両側も石畳風のアスファルトに替えて、景観に配慮した参道に生まれ替わった。

 大社北西側の稲荷新道は、地元住民らの「伏見稲荷大社周辺の住みよいまちづくり会議」で、車道にはみ出して歩く観光客の危険性が指摘されたことなどから、事業化した。琵琶湖疏水を渡る稲荷橋(全長17メートル)周辺で、道路と公園の間の段差をほぼなくして柵を撤去し、歩行エリアを拡大。師団街道-本町通間(約230メートル)では道路の両脇に歩行エリアの表示マークを10カ所記し、外国人にも分かりやすくした。

 ともに昨年11月に着工し、5月までに完了した。事業費は計約1億2500万円。

 新型コロナウイルスの影響で、大社周辺の人通りは激減したが、週末は日本人観光客を中心に、少しずつ人出が戻りつつある。伏見区役所深草支所は「安全で快適に参拝してもらえる環境が整いつつある。地元とともに観光客の受け入れ態勢を整え、活気を取り戻していきたい」としている。