舎利殿裏堂に描かれた韋駄天の壁画。3月に初公開される(京都市東山区・泉涌寺)

舎利殿裏堂に描かれた韋駄天の壁画。3月に初公開される(京都市東山区・泉涌寺)

 京都市東山区の泉涌寺は17日、舎利殿裏に描かれた韋駄天(いだてん)の壁画を報道陣に公開した。18日から始まる舎利殿の特別公開で原寸大の複製パネルを展示するほか、3月には拝観者に壁画を初公開する。

 韋駄天はインドの神で、仏教では釈迦(しゃか)の遺骨を奪った鬼から、足の速さを生かし骨を奪い返したとされ、仏法や舎利の守護者として信仰を集める。

 壁画は1668(寛文8)年に絵師木村了琢が手がけた。内陣の真裏に当たる「裏堂」の壁面(高さ約3メートル、幅約10メートル)に描かれている。裏堂はこれまで非公開で日も当たらず保存状態は良好だ。全身をよろいで固めた若武者のようで、2人の従者を連れている。

 特別公開は天皇在位30年を記念し同寺が実施する。渡邊恭章執事(56)は「韋駄天は大河ドラマのタイトルにもなるなど名前は知られてきた。ぜひその信仰を知って拝んでもらいたい」と話す。

 18日から3月17日まで。壁画公開は3月1~17日のみ。拝観料が必要。