正確に部品をつかんむアーム型ロボットの実演に見入る来場者(木津川市・精華町、けいはんなオープンイノベーションセンター)

正確に部品をつかんむアーム型ロボットの実演に見入る来場者(木津川市・精華町、けいはんなオープンイノベーションセンター)

ベンチャー企業の発表会では、けいはんな学研都市で事業プランや技術を磨いた経営者が、成果を披露した

ベンチャー企業の発表会では、けいはんな学研都市で事業プランや技術を磨いた経営者が、成果を披露した

 情報通信技術(ICT)によって快適な暮らしや未来の産業を提案する国際展示会「京都スマートシティエキスポ2019」が3日、けいはんなオープンイノベーションセンター(京都府木津川市・精華町)で開幕した。関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を舞台にした次世代の移動システムや産業用ロボットの実演、ベンチャー企業の発表会などが繰り広げられた。
 イベントは2011年にスペイン・バルセロナで始まり、世界各地に拡大。京都では京都府や経済団体などでつくる運営協議会が14年から毎年催し、今年は海外9カ国・地域を含む企業、行政機関、大学など約100団体が出展・参加した。
 今回の主要テーマの一つが、小型の電気自動車(EV)や自動運転技術、ICTなどを駆使した高度な移動サービスだ。NTT西日本は、学研都市の中心に当たる精華・西木津地区を通る路線バスのバス停と自宅までを小型EVでつなぐ移動サービスを提案。利用者の行動データを収集し、スマートフォンに生活情報や電子クーポンも届ける。20年度中の実証実験を目指す。
 島津製作所は、名古屋大との共同研究を基に試作した排尿計測用の体重計を展示。排尿前と後に体重計に乗るだけで体外に出た尿の量を1ミリリットル単位で算出する。採尿容器を量る労力や感染リスクが軽減できるといい、医療機関向けで製品化を検討している。
 今春開所した「けいはんなロボット技術センター」では、ロボットの実演展示が行われた。ロボット開発のケイガン(精華町)は、小型カメラの画像を見ながら遠隔操作するロボットを披露。部品を正確につかむアーム型ロボットや、電子看板を搭載した案内ロボットも登場し、会場を沸かせた。
 有望なベンチャー企業をけいはんな学研都市で育てる国際電気通信基礎技術研究所(ATR、精華町)などは、成果の発表会を開いた。学研都市の多彩な機能を生かし、事業プランや技術を磨く3カ月間のプログラムで、国内のほか米国、イスラエルなどの第1期生ベンチャー10社の経営者が、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)などを活用した製品・サービスを発表した。
 イベントは4日まで。両日で延べ1万2千人の来場を見込む。