敬老会で長生きを祝ってもらう1970年生まれの雄のチンパンジー「レノン」(熊本県宇城市・京都大熊本サンクチュアリ)=京大野生動物研究センター提供

敬老会で長生きを祝ってもらう1970年生まれの雄のチンパンジー「レノン」(熊本県宇城市・京都大熊本サンクチュアリ)=京大野生動物研究センター提供

 国内で飼育されているチンパンジーの平均寿命は28・3歳であることが分かったと、京都大のグループが発表した。ヒトの寿命や繁殖の進化の考察や飼育体制の整備の上で重要な知見といい、国際学術誌「プリマーテス」に4日掲載する。

 チンパンジーは進化上ヒトに最も近いとされる類人猿。平均寿命は過去に複数の研究論文で示されてきたが、性別に偏りがあったり一部地域の野生集団だったりして10歳台前半から30歳以上までまちまちだった。

 京大野生動物研究センターの平田聡教授や大学院生のクリスティン・ハーバーキャンプさんら。国内飼育の大型類人猿に関する個体情報のデータベースを使い、1921年以降のチンパンジー千匹以上の記録を調べた。

 生没年などが分かった821匹で平均寿命を出し、雄は30・3歳、雌は26・3歳だった。1歳未満で死亡した約2割を除くと34・6歳で、50歳以上まで生きたのは雄が5匹、雌が10匹で、最高齢は雄が68歳、雌が59歳だった。

 平田教授は「チンパンジーは長生きで、人間の側で世代を超えて飼育体制を考える必要がある。ヒトの生活史の進化についても考察を深めたい」としている。

聡教授や大学院生のクリスティン・ハーバーキャンプさんら。国内飼育の大型類人猿に関する個体情報のデータベースを使い、1921年以降のチンパンジー千匹以上の記録を調べた。

 生没年などが分かった821匹で平均寿命を出し、雄は30・3歳、雌は26・3歳だった。1歳未満で死亡した約2割を除くと34・6歳で、50歳以上まで生きたのは雄が5匹、雌が10匹で、最高齢は雄が68歳、雌が59歳だった。

 平田教授は「チンパンジーは長生きで、人間の側で世代を超えて飼育体制を考える必要がある。ヒトの生活史の進化についても考察を深めたい」としている。