パソコン操作は人並みにできると自分では思っている。マイナンバーカードも持っている。それで、鼻歌交じりで10万円給付のオンライン申請を始めたところが…▼クリックして前に進むはずが、元の画面に戻され-の繰り返し。どこが、どう間違っているのか。鼻歌は消え、うろたえる。やっと分かった原因があほらしい。姓と名の間に空白を入れなかった、それだけのことでアウトとは▼スピードが売りの特別定額給付金のオンライン申請だが、宇治市や亀岡市など休止する自治体が相次いでいる。名前や住所の誤入力、複数回申請などの不備が多く、修正に追われているそうだ▼その不備とやら、体験者として言わせてもらうと、間違うには理由がある。役所言葉で「電子署名の付与」を求められても、何のことだか。不備は3割以上になるというから、これは個人のミスより、システムの欠陥を考えた方がいいのでは▼役所では不備の修正に人手がとられ、マイナンバーカード交付などで来庁者が「3密」状態になるありさま。紙の郵送手続きを勧め、鳴り物入りのオンライン申請は尻すぼみだ▼政府はコロナウイルスのPCR検査の低実施率を現場の「目詰まり」のせいにした。実情を見ないのはオンライン申請でも同じ。政府の方が目詰まりしている。