臨時事務職員による着服が発覚し、謝罪する草津市教育委員会の川那邊教育長(右から2人目)ら=市役所

臨時事務職員による着服が発覚し、謝罪する草津市教育委員会の川那邊教育長(右から2人目)ら=市役所

 滋賀県草津市教育委員会は26日、市内の公立中で保護者から集めた修学旅行費などの積立金のうち843万円の使途不明金が見つかったと発表した。3月末まで同校に勤めていた40代の臨時事務職員が「生活のために使った」と着服を認めているという。市教委は着服額を特定して返済を求めるとともに、草津署に相談しており、刑事告訴・告発に踏み切る方針。

 関係者によると、使途不明金が見つかったのは老上中。市教委によると、同職員は遅くとも2015年度から、修学旅行費と同窓会費を積み立てた3口座から不正な出金を繰り返していた。それらの口座を今年3月30日に無断で解約し、新たに1口座を開設したという。同職員が別の市立中に異動後の4月19日、新口座に約9万円しか残っていないことが発覚、市教委の調査で843万円が使途不明であることが分かった。

 同職員は県教委の任用。老上中には14年1月から約4年間勤務し、通帳を管理していた。出入金手続きに要る印鑑は教頭が保管し、必要な際に押印するなどしていたという。同職員は現在自宅謹慎中で、市教委に対し「大変申し訳ない。着服額を弁済したい」と話しているという。

 市教委は26日夜に同中の在校生の保護者向けに説明会を開いた。川那邊正教育長は同日の記者会見で謝罪し、「教職員の綱紀粛正に努め、信頼回復に向けて取り組む」と話した。