1カ月半ぶりに参拝を再開した宝泉院で、「額縁庭園」を眺める観光客(京都市左京区大原)

1カ月半ぶりに参拝を再開した宝泉院で、「額縁庭園」を眺める観光客(京都市左京区大原)

 新型コロナウイルスの影響で参拝を取りやめていた京都市左京区大原の三千院や実光院、寂光院など各寺院がこのほど、約1カ月半ぶりに受け入れを再開し、観光客らの姿が戻った。地域の農産物直売所「里の駅大原」は、新鮮な野菜を買い求める人たちでにぎわった。

 柱で区切られた空間から庭を観賞する「額縁庭園」で知られる宝泉院では、感染症対策として受付にビニールシートを設け、消毒液を設置。拝観時間も前後1時間ずつ短縮している。
 小雨が降る中、参拝者は通常の半数以下だったというが、緑の濃さが増した庭園を撮影したり、じっくりと眺めたりと思い思いの時間を過ごした。1人で訪れた男性は「雰囲気が好きで定期的に来ている。再開するのを待っていました」と話し、藤井宏全住職は「家に居てストレスがたまっている人が多いと思う。ゆったりと自然と触れ合い、気持ちをリフレッシュしてもらえれば」と呼び掛ける。
 一方、地元産の野菜や花、加工品などを販売する「里の駅大原」は大型連休を除き、営業を続けてきた。自宅で食事を作る人が多くなったため、例年より客が増えているとし、買い物かごを30個に減らして入店制限するなど「3密」対策を実施。森下政尋支配人は「観光と農業は大原地域の両輪であり、お客さんが増えるのはありがたい。感染症対策にも引き続き取り組みたい」と話している。