日野駅の歩みや鉄道用品を展示する鉄道資料展示室(日野町内池・日野駅)

日野駅の歩みや鉄道用品を展示する鉄道資料展示室(日野町内池・日野駅)

日野駅舎の横で展示される、貨車を移動させるのに使われた「タッグローダー」

日野駅舎の横で展示される、貨車を移動させるのに使われた「タッグローダー」

 近江鉄道の日野駅(滋賀県日野町内池)に、同駅の歴史やかつての鉄道用品を紹介する「鉄道資料展示室」が完成した。このほど記念式が行われ、関係者が観光活性化と地域交流の拠点として期待を寄せた。

 定期券の販売所を改修した展示室は広さ約20平方メートル。1900(明治33)年に八日市―日野間が開通した時の初代駅舎の写真や、その後の複線化工事の図面などを紹介する大判パネルを展示。また、線路の閉そく器や切符の分別棚など、かつて使われていた道具を中心に約50点を並べた。トイレも改修してドアに車両の写真を印刷した。

 駅の外には、貨車を移動させるのに使われた「タッグローダー」と呼ばれる移動機を展示。69年製で、現存する同様の機械は国内で数台しかないという。鉄道貨物の減少に伴って放置されていたが、再塗装して修復した。

 町が2016年から進める「近江鉄道日野駅再生プロジェクト」の最終事業として取り組んだ。すでに整備を終えた駅舎や待合室の改修を含めた総事業費は1億3700万円で、半額以上をふるさと納税やクラウドファンディングを通じた寄付で賄った。

 記念式で、藤澤直広町長は「たくさんの支援や気持ちが結実し、このプロジェクトの総仕上げにつながった。皆さんと共に駅を大事にしていきたい」と感謝の言葉を述べた。
 展示室は原則無休で、午前9時~午後5時。入場無料。