宛先が神戸市須磨区となっている大津市の特別定額給付金申請書類の返信用封筒

宛先が神戸市須磨区となっている大津市の特別定額給付金申請書類の返信用封筒

 国民1人10万円の特別定額給付金を巡り、大津市が市内各世帯に送った申請書類の返送先が神戸市須磨区になっていることに、市民から疑問や問い合わせが殺到している。大津市は「業務委託先の住所であり、心配しないで」と呼び掛けているが、「書類は本物か。給付金詐欺ではないか」と尋ねる電話などが相次いでいる。


 大津市は、特別定額給付金に関するコールセンター業務、郵送方式の申請に必要な書類の発送、返送された書類の点検などを一括して神戸市に作業拠点を置く業者に委託している。オンライン方式の申請は7日で受け付けを終了する。

 約15万世帯に郵送された申請書類には、市が業務委託していることや委託先の業者名が分かる記述はない。5月28日の発送以降、メールや電話などで「なぜ送り先が神戸市なのか」「給付金の振込先の口座を、知らない住所に送るのは不安」といった声が市役所に多数寄せられ、コールセンターも電話がつながりにくい状態になっている。1日午前中には市役所を直接訪れる住民が相次ぎ、職員が急きょ臨時の相談スペースを設けた。

 相談は警察にも寄せられており、滋賀県警県民センターによると、1日午後5時までに「返信用封筒の宛先がなぜ神戸市なのか」といった相談が2件あったという。

 大津市特別定額給付金室は「早く給付するため、国の方針もあって業者選定の際に競争入札は行わず、過去に実績のある事業者に委託した」と説明。「市民にご心配をかけて申し訳ない」としている。