細川さんの歌詞を書いた原稿用紙などが並ぶ会場(日野町大窪・近江日野商人館)

細川さんの歌詞を書いた原稿用紙などが並ぶ会場(日野町大窪・近江日野商人館)

 滋賀県日野町出身の童謡作詞家細川雄太郎さん(1914~99年)の遺族が、作品資料など約2千点を町に寄贈した。直筆の原稿用紙や同人誌を並べた企画展が、同町大窪の近江日野商人館で開かれている。

 戦前から平成の初めにかけて活動した細川さんは、童謡「あの子はたあれ」「ちんから峠」などの代表作を残した。昨年10月、細川さんの親族が段ボール10数箱分の遺品を町に寄贈し、同館の職員が資料の整理を進めていた。

 会場には、細川さんが童謡の歌詞を書いた原稿用紙や裏紙、作品を発表した同人誌など約2千点を展示。来場者は資料を手に取ることができ、琵琶湖や綿向山など湖国ゆかりの地名が登場する歌詞を読むことができる。

 20代の細川さんがほかの作詞家に添削を依頼した原稿用紙も並ぶ。歌詞の横には赤い文字で「ダメ」「言葉の意味がわからない」とつづられ、創作の苦労もうかがえる。

 同館の満田良順館長は「未発表作品も多くあり、細川さんがそれぞれの歌詞に込めた思いを感じてもらえれば」と話す。

 11月17日まで。午前9時~午後4時。月、火曜休館。入館有料(町内在住の人は無料)。同館0748(52)0007。