あおり運転を取り締まるため、上空のヘリコプターから撮影された名神高速道路上の走行車両(4日、京都市山科区)=京都府警提供

あおり運転を取り締まるため、上空のヘリコプターから撮影された名神高速道路上の走行車両(4日、京都市山科区)=京都府警提供

 車間距離をわざと空けずに走行する「あおり運転」に対する通報が、京都府内の高速道路で急増している。あおり運転が原因とみられる交通事故やトラブルが全国各地で相次ぎ、不安に感じるドライバーが増えているためとみられる。京都府警高速隊は12月から、ヘリコプターでの監視を始めるなど、悪質運転者の取り締まりを強化している。

 あおり運転を巡っては、神奈川県の東名高速道路で6月、ワゴン車が後続の車に無理やり追い越し車線に停止させられ、家族4人が死傷する事故が起きた。車を運転していた男は10月、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕され、その後、より罰則の重い同法の危険運転致死傷罪で起訴された。
 男の逮捕、起訴が報じられて以降、府警高速隊には「自分もあおり運転の被害に遭った」「運転中に目撃した」などの通報が急増。9月末まではわずか1件だったが、10月以降は41件(12月20日現在)まで膨らんだ。
 あおり運転は、道交法で罰則規定のある「車間距離不保持違反」に当たる可能性があり、府警は今月からヘリでの上空監視を始めた。4日には、京都市南区の名神高速道路で前方車両に接近して走行していた軽乗用車を発見し、運転していた60代男性に再発防止を指導した。男性は「急いでいたので、前方の車に車線を空けさせたかった」と話したという。
 上空監視は通行量の増える年末年始も行う予定。府警高速隊は「あおり運転は非常に危険な行為だ。車間距離を十分に確保し、心に余裕を持って運転してほしい」と呼び掛けている。