京都府庁(京都市上京区)

京都府庁(京都市上京区)

 京都府は2日までに、新型コロナウイルス感染が判明した人の情報について、国籍を「日本」か「外国」か明示して公表する対応を取りやめ、ホームページでも過去の公表資料の国籍部分を削除した。「現段階では疫学上必要な事項でなくなった」としている。

 府は、京都市を除く府内で新型コロナ感染者が判明した場合、感染症法に基づき、年代や性別に加え、これまでは「日本国籍」「外国籍」と明示した報道発表資料をホームページで公開。「当初、中国からの帰国者に感染者が多かったため、その流れで掲載している」としていた。
 京都新聞社は5月9日、府の公表の在り方に関し「外国人差別につながりかねない」とした専門家の見解などを紹介する記事を掲載した。その後、府民から府に公表をしないよう求める声が寄せられ、府は日本国籍かどうかの明示をやめるとともに、5月下旬にホームページの過去の公表資料からも削除した。今後は新たな感染者が判明しても、原則として日本国籍かどうかは示さないという。
 京都市や滋賀県は以前から原則、国籍を示していない。