通常授業が再開となり、教室に向かう学生ら(2日午前、京都市伏見区・京都教育大)

通常授業が再開となり、教室に向かう学生ら(2日午前、京都市伏見区・京都教育大)

 新型コロナウイルス対策の休業要請の解除を受け、京都府内の一部の大学で、通常授業の再開に向けた動きが出始めた。京都教育大(京都市伏見区)が2日にほぼ全面的に再開したほか、オンラインから段階的に教室での授業に戻す大学もある。一方、前期の授業を学内で行わない大学は多く、感染拡大への懸念が依然として残っている。

 府は5月28日に大学の再開を認めた。その際、各大学には府のガイドラインに基づく感染拡大予防策を講じるよう求めている。
 教員養成系の京教大は、教育実習や学校訪問などの実地教育や実技を伴う授業が多い。そのため学生のマスク着用の徹底や消毒液の設置など対策した上で、オンライン授業を一部で残しながら早期に通常の形に戻した。
 2日は朝から各学年の学生が次々と大学の門をくぐり、「久しぶり」と再会を喜ぶ声が聞かれた。300人が入れる教室では、学生100人が当初後ろの席に固まって着席したため教員が「集まらないで。前も空いている」と呼び掛け、密集を避ける場面もあった。
 2年の女子学生(19)は「友人と久しぶりにいろいろ話せて楽しい」と喜びつつ「今後の授業や行事に新型コロナの影響がないか心配」と不安も口にした。中比呂志副学長は「感染拡大防止や安全確保をどうするか、悩みながらここまできた」と話した。
 通常授業を段階的に再開するのは京都先端科学大(右京区)。入学したばかりの1年生や卒業を控える4年生の一部のゼミを11日から対面で行う。京都医療科学大(南丹市)も一日に通学する学生数が少なくなるよう工夫して15日から再開する。
 一方、同志社(上京区)、立命館(中京区)、京都産業(北区)、龍谷(伏見区)の各大学は、夏までの前期は原則的にオンラインで授業を行う。「帰省中の学生もおり、大規模な移動を伴う通常授業の再開は難しい」(同大)や「3万人を超える学生がおり、まだ安心して教室で授業できる状況ではない」(立命大)などが理由。京都大(左京区)もオンラインを中心とするが、状況に応じて再開の可能性はあるとしている。