日本画の未来について話し合った「京都 日本画新展」の記念シンポジウム(19日午後2時25分、京都市中京区・先斗町歌舞練場)

日本画の未来について話し合った「京都 日本画新展」の記念シンポジウム(19日午後2時25分、京都市中京区・先斗町歌舞練場)

 25日から美術館「えき」KYOTO(京都市下京区)で始まる「京都 日本画新展」(JR西日本、京都新聞主催)の記念シンポジウムが19日、中京区の先斗町歌舞練場であった。日本画の未来や京都の役割について、画家や小説家らが語った。京都市立芸術大教授の田島達也さんがコーディネーターを務め、約300人が参加した。

 京都を舞台に日本画が題材の作品を書いた小説家の原田マハさんは「作中の画家は上村松園がモデル。日本画の似合う京都は永遠のあこがれ」と話した。東京にある泉屋博古館分館長の野地耕一郎さんは「東京に比べ、京都の日本画は潤い豊か。人と自然が近いのでは」と評した。

 これに対し、日本画新展に創設期から関わる画家の林潤一さんは「写生をする人が減り、京都の日本画の未来が心配」と課題を投げ掛けた。同展大賞受賞者の丸山勉さんは「日本画新展は京都の若手作家には魅力だが、地域限定的。東京にも巡回し、ファンを増やしては」と提案した。

 登壇者らは各自お薦めの日本画も紹介し「京都は日本画の宝庫。ぜひ生を見て」と参加者に呼び掛けていた。