窯でパンの焼け具合を見る住職の木田さん(左)と斎藤さん=舞鶴市引土新・本行寺

窯でパンの焼け具合を見る住職の木田さん(左)と斎藤さん=舞鶴市引土新・本行寺

 京都府舞鶴市の本行寺の住職らが、地元住民が集う場を作ろうと境内にピザやパンを焼くのに使える窯を製作した。新型コロナウイルスの感染動向も考慮しながら、町内会の催しなどに役立てる。

 3月に同寺住職に就任した法華宗真門流教化部長の木田慧明(えみょう)さん(65)が、寺を地域の人が喜ぶ場所や災害時に生かせる場にしようと思い立った。
 
 5月上旬から、近くの仏具店で働く斎藤裕太さん(46)と作業を開始。天井や台には檀家の石材店から寄付を受けた御影石を使い、ブロックを積み上げ耐火モルタルを塗って仕上げた。取り組みを知った製材所からは燃料に使う木材の提供も得た。
 
 5月末には、住民らを招き、ピザやサツマイモ、パンなどを焼いて振る舞った。檀家の小島茂子さん(74)は「どれもおいしい。檀家同士でも限られた機会しか会えないが、人とのつながりが増えそう」と笑顔を見せた。
 
 寺では今後、外国人観光客向けの日本文化体験なども検討していくという。木田さんは「人々の暮らしが豊かになる手助けや情報発信をするのが寺の役割。さまざまなことに取り組み、多くの人が集まるにぎやかな寺にしたい」と話す。