例年のような子どもたちによるちまきの授与が困難になり、今年はクラウドファンディングを活用する(昨年の祇園祭、京都市内)

例年のような子どもたちによるちまきの授与が困難になり、今年はクラウドファンディングを活用する(昨年の祇園祭、京都市内)

 日本三大祭りの一つ、祇園祭の山鉾巡行の中止が決まり、祇園祭山鉾連合会は今年の祭りのために準備した「厄よけちまき」の授与方法を模索している。幅広い人に届けるため、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)も活用、返礼品としてちまきを贈る。

 疫病退散の縁起物である厄よけちまきは例年、各山鉾町の会所などで販売され、祭り継承の原資となっている。全て手作業のため京都市郊外の農家の人たちが1年かけて約20万本を準備しており、今年も巡行中止が決定した時点で約12万本が完成していたという。

 連合会や各山鉾町では完成済みのちまきを全て買い取ったうえで授与方法を検討。連合会は、CFの返礼品として約1万3千本のちまきを送ることにした。

 CFは、京都新聞社などが6月9日に始める文化情報メディア・サービス「THE KYOTO」が6月26日~7月31日に実施する。3千円の支援に対して山鉾連合会特製のちまきを届ける。

 また、同期間に「支援キャンペーン 時を超えて・祇園祭2020」も実施。新聞紙面を通じて支援を募り、はがきなどによる応募者にちまきを贈る。

 CFサイト「マクアケ」も6月3日~7月27日に実施する。5千円から10万円まで5コースがあり、厄よけちまきのほか山鉾の写真入りクリアファイルなどを返礼品とする。

 各山鉾町ではちまきの授与方法が未定のところもあり、連合会では「今年は例年のような形での授与は難しい。密集を避けるちまき授与の方策を考えたい」としている。