琵琶湖岸をジョギングする人たち。マスクを外して走る際は集団で走らず、人との距離を保つことが大切になる(大津市由美浜)

琵琶湖岸をジョギングする人たち。マスクを外して走る際は集団で走らず、人との距離を保つことが大切になる(大津市由美浜)

 新型コロナウイルス対策としてマスクを着用することで、熱中症への懸念が高まっている。マスクで熱がこもり、気がつかないうちに脱水症状に陥る危険性もあるためで、県や消防関係者が注意を呼び掛けている。

 本格的な夏の到来を前に、大津市消防局は今季から熱中症予防を促す巡回活動を始める。熱中症の危険度を示す「暑さ指数」が25度以上になると予想される日に、アナウンステープを流しながら消防車や救急車で住宅街を回る。
 2日は大津市で最高気温が30・5度に達し、今年初の真夏日となった。熱中症疑いの患者を1人搬送した。暑さ指数も25度を超え、同市消防局は初めて熱中症予防の巡回活動を行った。「新型コロナに加えて熱中症の患者が増えれば、医療現場に大きな負担がかかりかねない」と危機感を抱く。
 「新しい生活様式」で欠かせなくなったマスクは放熱を妨げるだけでなく、口の中が湿り、喉の渇きを感じにくくなって無自覚のまま脱水症状が進む。今年は外出自粛の影響で暑さに慣れていないことや、筋力が衰えていることも、脱水を起こしやすくなる要因となる。
 県はホームページで熱中症の予防法を紹介。こまめな水分補給や室内の換気、エアコンの使用だけでなく、屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合にはマスクを外すよう促している。健康寿命推進課によると、ランニングをする時は単独走が好ましく、休憩を挟むことも大切といい「体に負荷を掛けすぎず、疲れを残さないようにすることも感染対策につながる」としている。