遺影を通して今までと今後の人生を考えようと開かれた写真展(京都市左京区・金戒光明寺)

遺影を通して今までと今後の人生を考えようと開かれた写真展(京都市左京区・金戒光明寺)

 生花を髪に挿す「花結い師」として活動する京都市東山区のTAKAYAさん(44)が、「遺影展『散華』」を左京区の金戒光明寺で、このほど開いた。死を意識して撮られた写真を通して、生きる意味をあらためて考えてほしいという。
 TAKAYAさんは20代の時から死に対して漠然とした恐怖を感じていたという。40歳になったのを機に、自分以外の人たちの死に向き合う姿勢を写真で表現しようと2015年に初の遺影展を開催。17年には実母を亡くす経験をしたことで死がより身近になったといい、2度目の遺影展を企画した。
 会場の大方丈には2015年の作品と今回の展示のために撮影した作品計105点が並んだ。TAKAYAさんがデザインした花で彩られた写真の横にはメッセージも添えられ、「死に向き合うことで命の輝きが増す」(30代女性)「生きづらさを感じ単身で故郷を離れ、初めてしたことがこの遺影の撮影だった」(40代男性)など、生と死に対する率直な思いが伝わってくる。
 TAKAYAさんは「遺影は決して暗いイメージではないと思う。立ち止まって今までの生き方を見直す機会になれば」と話している。