入試シーズンの到来とともにインフルエンザが拡大中だ。きょうは大寒。手元の歳時記を開くと、こんな句が目にとまった。<風邪薬つぎつぎ代へて風邪久し>下村ひろし▼早く治そうと気ばかり焦り、かえってこじらせてしまうのが人の常。インフルにせよ、普通の風邪にせよ、ゆっくり休んで栄養を取るのが一番の近道なのに、あれやこれやの薬を飲んで翌朝また出掛けてしまう▼改めて店頭を見れば、棚にひしめく風邪薬やドリンク剤の多種多様なこと。色とりどり、百花のごとくだ。これほど需要があるのも結局のところ、受験生に限らず「休んでいられない人」が多いからなのだろう▼人手不足の折である。インフルと診断されれば出勤停止が「常識」になったとはいえ、治りきらず出社する傾向が強まらないか少々気になる。休める職場づくりは、感染すると重篤化しやすい高齢者や妊娠中の女性に安心して社会で活躍してもらうためにも欠かせない▼かつては肉食のことを薬食いといい、体を温めるのにショウガ湯や甘酒が重宝された。今のネット世代の間でも養生レシピの交換は意外に盛んなようだ▼伝統食と最新薬、どちらもうまく利用したい。ちなみに市販薬の購入で税負担が軽くなるセルフメディケーション税制もある。よければご参考に。