【資料写真】京都大学

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 極小の穴がたくさん開いた構造の多孔性金属錯体(PCP)で二酸化炭素を効率的に吸着して反応させる手法を開発したと、京都大のグループが4日発表した。温暖化の原因とされる二酸化炭素を資源化する技術への応用が期待できるという。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズにこのほど掲載された。

 PCPは直径1ナノメートル(ナノは10億分の1)ほどの穴が無数に開いている。ガス吸着などに優れた性能を発揮する材料として実用化に向け研究が進んでいる。

 京大物質|細胞統合システム拠点の北川進特別教授や大竹研一助教らは、亜鉛イオンを使ってプロペラ様の分子が並んだ特殊なPCPを作製。窒素などほかの気体と比べて二酸化炭素を吸着しやすい性質を持っていることを確認した。さらにこのPCPに吸着した二酸化炭素は反応性が高くなり、別の有用な有機物に変化させることができた。従来のPCPと比べ10倍の高さという。

 大竹助教は「二酸化炭素を吸着する効率などを改善して、実用化につなげられれば」と話した。