新型コロナウイルスのPCR検査室で検査の様子を実演する社員(京都市中京区・島津テクノリサーチ)

新型コロナウイルスのPCR検査室で検査の様子を実演する社員(京都市中京区・島津テクノリサーチ)

 島津製作所は4日、新型コロナウイルスのPCR検査業務を8日から始めると発表した。京都市中京区の本社近くに専用の検査室を設け、京都府・市が実施したPCR検査を受託する。当初は1日約40人分の検査からスタートする。

 検査事業は、受託分析子会社の島津テクノリサーチ(同区)が手掛ける。同社は施設の一部を改修し、PCR装置や関連設備を導入。京都市は1日付で新型コロナのPCR検査を行う「衛生検査所」として登録した。

 検査室は約100平方メートルで、試薬の調製室や検体と試薬を手作業で混ぜる検体取扱室などで構成する。検査能力は1日最大300人分。投資額は約2500万円。

 この日は報道陣に検査室が公開され、医療用ゴーグルや防護服を着用した社員が、バイオハザード(生物災害)対策用のキャビネット内で行う作業を実演した。

 当面は府と市のPCR検査を受託する。今後は入出国の規制緩和を見据え、企業の海外出張者やインバウンド(訪日観光客)向けで拡大するとみられる検査需要を取り込む。

 島津製は、新型コロナウイルス検出用の試薬キットを4月に発売した。グループで新たにPCR検査事業に乗り出すことで、新型コロナの試薬生産から検査までの基盤が整う。島津テクノリサーチの福永秀朗社長は「現場で得た情報をグループで共有することで、試薬や検査機器の開発に生かせる」と述べた。