大津地裁

大津地裁

 福井県坂井市の東尋坊で昨年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=の遺体が発見された事件で、殺人や監禁などの罪に問われた彦根市のアルバイトと無職の少年=ともに(19)=の裁判員裁判の初公判が5日、大津地裁(大西直樹裁判長)であった。2人は起訴内容を認めた。被告は計7人で、公判が開かれるのは初めて。

 検察側は冒頭陳述で、2人は犯行の前に友人らを介し、嶋田さんや長浜市のとび職元少年(20)=当時(19)=と知り合い、嶋田さんが暴力団員とトラブルになったことなどに元少年が立腹し、アルバイト少年は昨年10月8日、無職少年は同17日から、嶋田さんを殴打するなど暴行に加担した、と指摘。7人は暴行の発覚を防ぐため、自殺に見せかけようと18日に東尋坊から飛び降りさせたとし、「被害者を肉体的、精神的に追い込み、残酷極まりない犯行態様」と強調した。

 弁護側は、2人とも犯行を主導したとされるとび職元少年に逆らえず、計画性もなかったとし、量刑を考慮するよう訴えた。

 起訴状によると、2人は長浜市のとび職上田徳人被告(40)や元少年、17、18歳の少年3人=それぞれ殺人、監禁罪などで起訴=と共謀。昨年10月17~18日、同市で嶋田さんを路上に横たわらせ、車で脚をひいたり、鼻にたばこを押し込んだりするなどし、車のトランクに閉じ込め東尋坊に向かい、18日午後6時10~20分ごろ、「はよ落ちろや」と命令して崖から飛び降りさせ、脳挫滅で死亡させた、などとしている。