ウナギのかば焼きもどき丼(左下)や彩り豊かな料理が盛り込まれた特別普茶弁当

ウナギのかば焼きもどき丼(左下)や彩り豊かな料理が盛り込まれた特別普茶弁当

万福寺が始める特別普茶弁当(手前)と授与品=宇治市五ケ庄

万福寺が始める特別普茶弁当(手前)と授与品=宇治市五ケ庄

 黄檗宗大本山・万福寺(京都府宇治市五ケ庄)はこのほど、中国風の精進料理「普茶(ふちゃ)料理」を詰め合わせた特別弁当の販売を新たに始めた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、普茶料理の伝統にのっとって大皿盛りで提供していたのを一時中止する代わりに、1人用の弁当箱に盛り直す。写経用紙や朱印といった授与品などとセットで、5670円(コロナゼロ)で販売する。

 普茶料理は黄檗宗の開祖・隠元が中国から伝えたとされ、席に上下の隔たりなく4人が一つのテーブルにつき、大皿をつつきあって食べる。万福寺ではこの形式でコース料理を提供してきたが、新型コロナの感染拡大で4月中旬から拝観や料理提供を中止した。
 6月11日に拝観を再開するのに合わせ、普茶料理も安全な形式で提供することにし、1人7千円や5千円のコース料理から抜粋した特別弁当を始める。豆腐と山芋のつなぎを使ったウナギのかば焼きもどき丼のほか、大豆をすりつぶして揚げた「唐(とう)揚げ」、野菜を細かく刻んで葛(くず)でとじた「雲片(うんぺん)」、ごま豆腐の由来とされる「麻腐(まふ)」など、彩り鮮やかな料理を弁当箱に盛り込む。
 黄檗宗の荒木将旭宗務総長は「コロナで不自由な生活はまだ続くが、ヘルシーな普茶料理を食べ、みんなが無病息災になるように祈ってほしい」と語る。
 特別弁当は境内の黄龍閣で午前11時半~午後2時半に食べられ、1日30食限定。特別弁当に拝観料、写経用紙や布袋尊の朱印、線香やマスク1枚からなる授与品とセットで税込み5670円で販売する。2日前の午前中までに予約が必要。同寺0774(32)3900。