ビデオ会議アプリを用いてネット上で製作発表する茂山千五郎さん(前列中央)ら京都在住の出演者たち

ビデオ会議アプリを用いてネット上で製作発表する茂山千五郎さん(前列中央)ら京都在住の出演者たち

会場となる円山公園音楽堂(京都市東山区)=小型無人機から、2017年撮影

会場となる円山公園音楽堂(京都市東山区)=小型無人機から、2017年撮影

 新型コロナウイルスの影響で劇場での通常公演が難しい中、能狂言や日本舞踊、落語など京都在住の伝統芸能の担い手が、野外ステージに集結してそれぞれの芸を見せる特別イベント「WE'RE BACK KYOTO」を27日に初開催する。会場は円山公園音楽堂(京都市東山区)。観客は最大2500人入れるが、距離を保って200人に抑え、京都府在住者に限定する。

 狂言の茂山千五郎家が主催で呼び掛け。3月以降、各種公演の中止が続いており、「京都よ、私たちは舞台に帰ってきたぞ!」の思いをイベント名に込めた。能楽金剛流若宗家の金剛龍謹(たつのり)さん(32)、日舞若柳流五世宗家家元の若柳吉蔵さん(50)、長唄三味線の杵屋勝七郎さん(60)、杵屋勝九郎さん(56)、横笛奏者の藤舎貴生さん(49)、落語家の桂米二さん(62)、桂よね吉さん(48)らが集まる。
 千五郎さん(47)は「今できる条件で何ができるか。狂言のネット配信も続けているが、やはりお客さんの前でやりたかった」。当日は狂言「鶏聟(にわとりむこ)」「蝸牛(かぎゅう)」「仁王」を披露予定。
 円山音楽堂は名物だった宵々山コンサートで故桂米朝さんも舞台で語った歴史がある。孫弟子のよね吉さんは「野外で落語はやりにくいが、上方らしいにぎやかなハメモノ(鳴り物)入りの噺(はなし)で引きつけたい」。


 吉蔵さんは三番叟(さんばそう)を基にした長唄舞踊を披露予定で「コロナの今、地を固め、いつか花が開くよう祈りたい。他都市に先駆ける催しで、京都のすごさを発信したい」。仕舞を舞うという龍謹(たつのり)さんは「これを機に、いろんな公演再開の道を模索できれば」と語る。
 午後3時開演、5時半ごろ終演予定。7千円。チケットは13日午前10時発売。茂山狂言会事務局075(221)8371へ。