病気で枯れた思い出のアカマツにのこぎりを入れる西本梅小の関係者(南丹市園部町南八田・旧西本梅小)

病気で枯れた思い出のアカマツにのこぎりを入れる西本梅小の関係者(南丹市園部町南八田・旧西本梅小)

2世となるアカマツの苗木に見入る元教員ら

2世となるアカマツの苗木に見入る元教員ら

 京都府南丹市園部町南八田の旧西本梅小のシンボルであるアカマツを、病気の影響で伐採する式典「さようなら あかまつ」が6日、現地で行われ、関係者が別れを告げた。

 アカマツは同小が1959(昭和34)年に移転した際に当時の教員が植えたとされ、児童や教職員、住民を見守ってきた。2015年の閉校後は「あかまつの丘 西本梅」として地域活動の拠点となり、関係者が昨秋ごろ枯れているのに気付いた。樹木医の診断では松食い虫の被害で再生が難しかったという。
 式には卒業生や元教員、地元住民ら約30人が参加。伐採の悲しみを打ち消すように根元に苗木が育っていたことが公表された。あいさつした元教員で同町天引の女性(80)は「西本梅小にとってアカマツは切っても切れない関係で、心に残って行くでしょう」と語り、2世として育てられる苗木について「命のリレーがうれしい」と感動していた。
 各自が名残を惜しみながら枝にのこぎりの歯を入れた。女性の孫で閉校した4年まで通った園部高1年の男子生徒(15)は「ずっと見守ってくれたアカマツがなくなるのはどこか寂しい」と口にし、伐採の様子を見守った。