小型まきストーブ「かぐつち2号」の魅力を説明する宇野さん(綾部市鍛治屋町・里山交流研修センター)

小型まきストーブ「かぐつち2号」の魅力を説明する宇野さん(綾部市鍛治屋町・里山交流研修センター)

 京都府京丹後市生まれのロケットストーブ「かぐつち2号」の開発者宇野勝さん(74)=同市弥栄町鳥取=による講演会が20日、綾部市鍛治屋町の里山交流研修センターであった。全国で売れるヒット商品となった「かぐつち2号」の魅力や開発の思いなどを市民に語った。

 ロケットストーブは小型のまきストーブで、構造のシンプルさや燃焼効率の高さが特徴。宇野さんは長年、織物業に携わってきたが、2013年から仲間とともにストーブの開発に着手。14年には暖房や調理用として使える「かぐつち2号」を手がけ、これまでに全国に約160台出荷。まきストーブとしては異例のヒット商品となった。

 講演会で宇野さんは、開発の背景に「丹後ちりめんの出荷量が減少の一途をたどり、地元が疲弊していた」ことがあったと説明。「地域に豊かさをもたらす新たな名産品にしようと、全国展開に向けた商品改良や試行錯誤を重ねてきた」と振り返る。

 その後、実物の「かぐつち2号」にまきをくべて着火し、ゆらめく炎を眺めながら製品のこだわりを解説した。

 欧米製のまきストーブに比べ表面温度が高くならず安全性が高いことや、広葉樹以外の材木や廃材もまきに使える点に触れ、「地域の資源を余すところなく、エネルギーとして有効利用できる点も強み」と話した。