沈んだ船から救助された人たちに話を聞く警察官ら(7日、大津市・近江舞子中浜水泳場付近)

沈んだ船から救助された人たちに話を聞く警察官ら(7日、大津市・近江舞子中浜水泳場付近)

 大津市北小松沖の琵琶湖で7日、船が沈んで13人全員が救助された事故で、船の定員は10人で定員超過の状態で航行していたことが8日、滋賀県警大津北署への取材で分かった。同署は、船舶安全法違反の疑いでの立件を視野に、船の所有者で操縦していた会社員男性(41)=大阪市此花区=らから事情を聴いている。

 大津北署によると、船はレジャー用の船舶「プレジャーボート」の一種で、全長約6・3メートルで約1・7トン。乗船者は12歳未満の3人を含む4~41歳の13人だった。同法では、12歳未満の子どもは0・5人と数えるため、13歳以上の10人を含めると「11・5人」となり、経緯などを調べている。

 事故は出航から約1時間後の7日午後1時ごろ発生。同署の説明では、救助された数人は当時の状況について、「波が高く、ウエイクボードの最中、水が船内に入って船が沈みかけたので、みんなで湖に飛び込んだ」などと説明。滋賀県琵琶湖等水上安全条例は、救命胴衣の着用を義務付けているが、乗船者らは「その際に慌てて救命胴衣を付けたり、浮輪を渡したりした」などと話しているといい、さらに詳しく聞いている。

 彦根地方気象台によると、7日の同市南小松での最大瞬間風速は16メートルを記録。県条例は、船の所有者や操船者は風の強さなどに応じて、危険が予測される場合は出航を中止しなければならないと定める。県警は、当時の出航判断が適切だったかなども含め、事情を聞いている。