昨年の京都大会は宮津-向陽で開幕した。今年は8か16のブロックで競い合う(2019年7月6日、わかさスタジアム京都)

昨年の京都大会は宮津-向陽で開幕した。今年は8か16のブロックで競い合う(2019年7月6日、わかさスタジアム京都)

 第102回全国高校野球選手権と地方大会がすべて中止となり、注目されていた京都の代替大会の概要が8日、明らかになった。京都は7イニング制でブロックごとに優勝を決めるなど限られた日程で異例の方式となった。感染症による大会中止という史上初の事態を受けた夏は、高野連の苦心の跡がうかがえる。

 京都府高野連の独自大会は、ブロックごとのトーナメントでそれぞれ1位校を決め、7イニング制という異例の方式を採用した。7月11日の開幕を見据えながらも1週間延期の可能性も視野に入れるなど、未定部分も多い。7月中の開催を目指す日程上の制約がある中でよりよい姿を模索している。
 11日と18日開幕の2パターンを検討しているのは、府内各校の部活動の再開状況によって変化するためだ。公立校は現在、対外試合の禁止など練習内容が制限され、私学の多くも制限を設けている。日本高野連の指針では通常の活動に戻ってから大会まで3週間以上の練習期間が必要だが、制限解除の時期が未定のため、二段構えとなった。
 11日開幕の場合、期日は26日までの平日を除く8日間。予備日は2日間しかなく、荒天で延期が続けば途中で大会を打ち切ることもある。当初の京都大会の予定では3会場で行う方針だったが、峰山球場を加えて4会場に増やした。長期に渡る球場確保の困難さや、例年なら8月下旬には新チームが始動するため、ブロックごとに争う形となった。
 参加予定校は学校統合による北部の新設校を含む82校。登録メンバーは例年と同じ20人だが、試合ごとに選手の入れ替えを認め、出場機会を増やした。
 控え選手や保護者の観戦可否、新型コロナウイルス感染予防のガイドラインなどは今後協議する。京都府高野連の米川勲理事長は「練習不足が懸念され、選手の健康や安全面を第一に考えた」としている。軟式は開催可否を含めて検討中という。
 代替大会の概要がようやく判明し、昨夏の京都大会を制した立命館宇治の里井祥吾監督は「大会という目標をつくってもらった。3年生にとって大事な時間にしたい」と歓迎する。同校の部活動再開は15日の予定だったが、大会に向けて3年生のみ9日から練習を許可されたという。京都の加盟校が新たな目標に向かって走り出す。

■集大成の場にして

 京都府高野連・砂田浩彰会長の話 練習の成果を披露する集大成の場として大会を用意したい。新型コロナウイルスの懸念は残っているが、大会を開催できない理由を並べるのではなく、できるとしたらどのように対策すれば安全確保できるかを慎重に協議し、全力で準備しようと決めた。