作業場で刀を鍛錬する北川さん(滋賀県東近江市五個荘平阪町)

作業場で刀を鍛錬する北川さん(滋賀県東近江市五個荘平阪町)

高松宮記念賞を受賞した刀剣(近江商人博物館提供)

高松宮記念賞を受賞した刀剣(近江商人博物館提供)

 刀剣界の最高峰とされる「現代刀職展」高松宮記念賞に昨年輝いた滋賀県東近江市の刀匠北川正忠さん(40)の受賞作を中心に紹介する展覧会が、同市五個荘竜田町の近江商人博物館で開かれている。北川さんは「地元で初めて披露でき、ありがたい」と喜ぶ。

 北川さんは同市五個荘平阪町出身。2002年に長野県の刀匠に弟子入りし、10年に地元に鍛刀場を構え、制作に励んでいる。
 受賞作の長さ2尺6寸(78・6センチ)の太刀は、丁字(ちょうじ)の実が並んだように見える「丁字」と呼ばれる刃文が特徴。「文が、いかに美しく華やかに出るかにこだわった」といい、繊細な模様を表現している。展示後は海外の購入者のもとに渡るため、国内では最後の出展になる可能性もあるという。
 他に短刀も含めた2作品を公開し、仕事場で使う火箸などの道具約20点も並ぶ。同館の福井瞳学芸員は「刀匠手作りの道具もあるので、より興味を持ってもらえると思う」としている。作業工程の映像も展示している。
 「北川正忠―刃文の優美」展は7月26日まで。午前9時半~午後5時。有料。月曜休館。同館0748(48)7101。