土が掘り返され露出した滝石組みとみられる石(米原市上平寺・京極氏遺跡)

土が掘り返され露出した滝石組みとみられる石(米原市上平寺・京極氏遺跡)

 9日午前10時ごろ、滋賀県米原市上平寺の国史跡京極氏遺跡で、庭園の池跡など8カ所が掘り返されているのを、調査で訪れた同市職員が見つけ、米原署に通報した。同署は文化財保護法違反の可能性があるとみて調べている。


 同署や市によると、掘り返されたのは庭園部分の東西約20メートル、南北約50メートルの範囲。二つの池跡を囲む護岸の石組みなどの周囲の土砂が深さ約15~30センチ掘られたほか、池への導水部とみられる滝石組みは地中から露出していた。掘り起こされた土は斜面に投棄されていた。

 掘り返された部分は小さなスコップやバール、草刈り鎌など発掘で用いられる道具を使ったような形跡があったという。庭園内のスギの木1本も鋭利な刃物のようなもので切られていた。

 遺跡は県北東部の伊吹山南麓にあり、北近江の戦国武将・京極氏の館跡や山城跡、家臣団屋敷跡などで構成される。2004年に国史跡に指定された。現場の約70メートル付近まで車で行くことが可能で、訪れる見学客も多いという。

 市歴史文化財保護課の小野航主任は「ある程度埋蔵文化財の知識がある人が掘ったとみられる。国民の財産を破壊する許せない行為だ」と憤った。