神楽女が御田舞を舞う中で行われた神田での田植え(京都市伏見区・伏見稲荷大社)

神楽女が御田舞を舞う中で行われた神田での田植え(京都市伏見区・伏見稲荷大社)

 稲作の豊穣(ほうじょう)を祈る神事「田植祭」が10日、京都市伏見区の伏見稲荷大社であった。平安時代の夏の装束「汗衫(かざみ)」を身にまとった神楽女が優雅な「御田舞(おたまい)」を披露する中、すげがさ姿の奉仕者約20人が神田に苗を植え付けた。

 年間を通じて行われる稲作神事の一つ。4月に行われた「水口播種(はしゅ)祭」でまいた種もみから育った早苗を本殿に供えた後、木製の箱「唐櫃(からびつ)」に入れて神田に運んだ。
 近畿地方の梅雨入りと重なったこの日は時折小雨が降り、水を張った神田に水紋を描いた。田植えの間は御田舞に合わせた独特の歌も響き、約330平方メートルの神田は和やかながらも厳かな雰囲気に包まれた。秋には約180キロの米を収穫するといい、神饌(しんせん)にされる。