保津峡の険しい岩場によじのぼってイワツツジの苗を植え付ける参加者たち(京都府亀岡市)

保津峡の険しい岩場によじのぼってイワツツジの苗を植え付ける参加者たち(京都府亀岡市)

 保津峡の夏を彩るイワツツジを増やそうと、京都府亀岡市などの保津川沿いで10日、苗の補植活動があった。梅雨入りした蒸し暑さの中、参加者たちは険しい岩場をよじ登りながら丁寧に植え付けていった。


 保津峡ではかつて、朱色のイワツツジが咲き乱れるように自生していたが、近年は河川の増水などによって減少しているという。そのため、苗を育てる「亀岡山野草を守る会」の会員が中心となり、50年近く補植を続けている。
 この日は市観光協会や市の職員、保津川下りの船頭たちが参加。出発前、保津川遊船企業組合の豊田知八代表理事が「毎年恒例となっている作業のおかげで、お客さんの目を楽しませる大事な資源が育っている」と感謝の言葉をかけた。
 参加者は、新緑が映える渓谷に船を数回止め、ミズゴケと土で小さな団子状にした500株の苗を植えていった。長年の成果で見事に群生した場所も船内から確認でき、作業の疲れを癒やした。