家族会「みやび」設立に向け打ち合わせをするメンバーたち(京都市中京区・市こころの健康増進センター)

家族会「みやび」設立に向け打ち合わせをするメンバーたち(京都市中京区・市こころの健康増進センター)

 アルコール依存症者の身近にいる人らが、家族会「みやび」をつくり、27日午後1時から、京都市下京区堀川通花屋町上ルの聞法会館で発足記念大会を開く。回復に向けて重要な役割を果たす家族や周囲の人の参加と協力を呼び掛けている。

 自助グループ「京都府断酒会平安会」会員の家族らが設立準備を進める。大会で臨床心理士の竹村洋子さんが「自分を生きる手がかりとしてのアルコール依存症―仲間の体験に学び、気づかされ、語るということ」と題して講演する。

 平安会は会員約200人で府内に24の支部がある。それぞれ週1回の例会で依存症の人らが体験を語り合い、つらさや希望を共有し、飲酒したい気持ちを抑え続けている。

 アルコール依存症は専門的な治療に結び付きにくいのが課題とされ、厚生労働省研究班の推計(2013年)で、治療が必要な109万人のうち治療を受けているのは8万人にとどまる。

 みやびの設立準備委員たちによると、本人や家族が症状を自覚して治療を受けるまで10年近くかかるケースもあり、家庭内で長期間、互いに孤立し、精神的・肉体的に傷つくことも多い。家族同士の交流は、回復に向けた希望を抱いて家庭内での接し方や関係が改善し、治療を後押しする効果が期待できるという。

 みやびは、家族の学習や交流の場を設ける。準備委員の田辺暢也さん(50)=久御山町=は「どこにもつながれず苦しんでいる家族が幸せに、笑顔になれるような取り組みを進めたい。相談できる専門機関の参加もあり、気になる人は大会に来てほしい」と話す。問い合わせはメールmugana@msn.comまで