大雨で冠水した丸太町通を走る車(2014年8月16日、京都市中京区)

大雨で冠水した丸太町通を走る車(2014年8月16日、京都市中京区)

大雨時、冠水する危険がある堀川通のアンダーパス(京都市下京区堀川通塩小路下ル)

大雨時、冠水する危険がある堀川通のアンダーパス(京都市下京区堀川通塩小路下ル)

 東日本を中心に100人を超える死者・行方不明者が出た昨秋の豪雨で、車の水没により多数の犠牲者が出たことを受け、京都市下京区役所が冠水の危険性のある道路の周知を始めた。鉄道の下を通過する「アンダーパス」の5カ所を示し、「豪雨時は自家用車で避難しないで」と呼び掛けている。

 昨年10月の台風19号、21号に伴う集中豪雨で河川が大規模に氾濫した。内閣府のまとめでは、災害関連死などを除いた死者97人のうち、車で移動中だった人が34人(35%)を占めた。車が川に流されたり、冠水で水没した車内で亡くなったりしたケースが中心で、避難や出退勤中の人もいた、という。

 国の中央防災会議の作業部会は「豪雨時の外出リスクが認識されていない」との課題を提示。対応策として、大雨特別警報が出た場合など「警戒レベル5」では、無理な屋外避難は控えるよう求める報告書をまとめた。

 これを受け、同区役所では今月、水災害対応マニュアルを初めて作成し、自治会や自主防災会に計800部を配布した。鴨川や桂川の堤防決壊や内水氾濫で冠水する危険性が高い、JR東海道線の下を通過する道路(アンダーパス)を記した地図を掲載。須原通、河原町通、堀川通、猪熊通、大宮通陸橋の側道の5カ所を挙げ、「30センチ以上冠水するとエンジンが停止、さらに水位が高くなるとドアを開けるのに強い力が必要になる」と注意を呼び掛けている。

 下京区地域力推進室は「避難所には駐車場がほとんどなく、激しく雨が降る中の避難は車でも危険を伴う。豪雨になる前の早期避難を心掛けてほしい」としている。