開発したブラについて語るバービーさん(東京都渋谷区・ワタナベエンターテインメント)

開発したブラについて語るバービーさん(東京都渋谷区・ワタナベエンターテインメント)

モデルとともに着用写真に収まるバービーさん(中央)

モデルとともに着用写真に収まるバービーさん(中央)

 お笑い芸人のバービーさんが、下着大手ワコール(京都市南区)グループのピーチ・ジョン(東京)とブラジャーを開発した。キャッチフレーズは「自分のことを好きになるブラ」。コンプレックスを解放し、自分自身の体を楽しむというコンセプトが、若い世代を中心に人気を呼んでいる。その企画の狙いや背景を聞いた。

■企業の門をたたきプレゼン


  ―なぜ下着を作ろうとしたのですか。
  「日本のメーカーに対して不満がたくさんあった。サイズに限りがあり、サイズからあぶれた人たちだとデザインに選択肢がない。ワイヤが当たって痛い。つらい思いをしながら付けなきゃいけない。個人的には、日本のメーカーになく、一番欲しかったのは『超絶脇高』(脇の部分のサポートが強く、幅が広い)。私が企業の門をたたき、それをプレゼンテーションした。下着って女性にとってはただの毎日付けるアイテムといえども、日本では窮屈さや縛りが反映されている。胸が大きいと小さく見せるブラ、小さめだと『盛りブラ』(大きく見せるブラ)などがある。自分の体をそのまま受け入れる下着があまりない。足並みをそろえなければいけないのか、自分らしくいられる下着ってないのかなと思っていた」
  「今まで脇肉を補正するものって強めのワイヤが入っていたり縫製が厚かったりするが、2月に発売したブラは、シームレスにしてあってワイヤも痛くない。カバー力があっても、そこから出た肉がぽよっと出ることがないよう、段差ができないようになっている。それをした結果、ほとんどの人が1、2カップ上がる。(サイズ展開はCカップからだが)Aカップの人でもつけて問題ない。脇の布の面積が広いことでお肉を全体的に寄せ集められた。脇の下が最もおっぱいの境目がよくわからないので、補正力が違う」


 ■「ワイヤが当たって痛い」と悩む

 ―ピーチ・ジョンの反応はどうでしたか。
  「あからさまにびっくりされていた。私自身のサイズは80のF、Gあたり。日本のメーカーではぎりぎりで、もうちょっと下だったら既製品が着られる。この『壁』の人たちはこういう悩みを抱えているというのを『ほら見て、この脇の黒ずみ。ここにワイヤが当たって、じくじくしたり、痛かったり、湿疹がね』と話すと、今までピーチ・ジョンさんも研究開発していたと思うけど、プラスサイズの悩みを知らなかったという。太い人はワイヤーが肉に埋もれて刺さるとか、そういう問題が起こっていると知って驚かれた。こういうところを解決したいと開発した。すると、ワイヤが刺さって痛い、超絶脇高が欲しいのはプラスサイズだけではなかった」