バービーさんがピーチ・ジョンと開発したブラジャー

バービーさんがピーチ・ジョンと開発したブラジャー


  ―会員制交流サイト(SNS)で発信されている「気高いおっぱい」という言葉は素晴らしいですね。
  「最近、自己肯定感を高めるためにどうしたらいいのかという取材が多い。おっぱいってジェンダーの象徴で、一番コンプレックスを抱きやすい場所だ。そこに対して自信を持てない人がすごく多いと思った。SNSで『ブラやる』って載せたとき、みんなが自分の悩みをコメントしてくれた。中にはコメントに書くのさえ恥ずかしいからダイレクトメールで送りますという人もいた。こんなにタブーになっているんだ、ブラの話題って語ることさえ恥ずかしいと思われている世の中なんだと初めて知った。象徴だからこそ自信が持てなくて、でもだからこそ自信を持てたら、絶対に日常生活が楽しいのではないかなと思っていた。異性からの目を気にしたり、同性同士の比較とかあるかもしれないけど、それらをはねのけて、自分らしい体で生きようよというイメージでキャッチフレーズをつけようと思ったとき『気高い』が一番はまったと思った」

■女性に自分の体を好きになってほしい

 ―下着メーカーへの思いは。
  「今回の下着作りによって消費者の声がちらほら出てきた。いま私がこういうブラを作る中継地点になっていて、共感する立場として私には言える、言いたいという人が多い。それが届いていれば、もっと早くメーカーさんも動いていたと思う。声が上がれば現状は変わると消費者に伝えたい。ウンナナクール(ワコールグループの若者向けブランド)の塚本昇社長と仲良くさせてもらっていて、発信したい思いが一緒と言われた。私の口を通すことで認知や共感で声をあげてくれる女性が増えたことは、ありがたかったと。デザインの方向性は相反するブランドだが、女性に自分の体を好きになってほしいという思いは同じだった」
  ―若い女性への助言を教えてください。
  「世の中に出ると、自分が社会に携わっている意味を出さないといけないときが来る。ポーズとして足並みをそろえるのが大事なときもあるが、自分の好きなものを把握するのは悪いことじゃない。いま若い子たちは自分で選択できる機会が少ない。自分の責任で選択できる環境を与えることが自信の近道。親に環境を与えられなかった子はいるけど、小さなことでもいいから自分で選択することを重ねれば自信につながるのではないか。小さな一歩でいいから、それを重ねていけば、容姿コンプレックスもバランスよく抱えつつ生きていけるんじゃないか。落ち込むことは悪いことじゃない。落ち込んで改善して、またへし折られて、繰り返して全然いい。少しずつ、ストップしないで、前にでも後ろにでも自分の意思で進むのが大事だ」