新築棟と、旧京都中央電話局の一部を活用した保存棟で構成する新風館。地下2階で市営地下鉄烏丸御池駅と接続している(京都市中京区)

新築棟と、旧京都中央電話局の一部を活用した保存棟で構成する新風館。地下2階で市営地下鉄烏丸御池駅と接続している(京都市中京区)

 ホテルと商業施設を一体開発した「新風館」(京都市中京区烏丸通姉小路下ル)が、11日オープンした。2016年に旧新風館が閉店して4年。シンボルのレトロな旧電話局舎を引き継ぎ、「新しい文化の発信」を掲げて再出発する。

 新風館は、大正時代の旧京都中央電話局(市登録文化財)を活用し、NTT都市開発(東京)が01年に開業した。若者らから人気を集めたが、集客力の強化に向けて閉店し、大規模な再開発を実施した。
 新たな新風館は、地下2階~地上7階で、延べ約2万5千平方メートル。建築家の隈研吾氏が外装デザインを手掛けた新築棟と、電話局舎の一部を残した保存棟で構成する。
 商業ゾーンは、関西初出店の11店を含む20店のうち17店が開業した。「ぎょうざ処亮昌」、「ビームスジャパン」、「メゾンキツネ」、食事を楽しみながら本を選べる「本と野菜OyOy」のほかミニシアター「アップリンク京都」も入る。アジア初進出の米ホテル「エースホテル」(客室213室)も併設する。
 当初は4月に開業予定だったが、新型コロナウイルスの影響で2回延期に。体温を測るサーモグラフィーを入り口に設置するなど感染対策を徹底。初日は多くの人が訪れ、旧電話局舎の歴史的な意匠を眺めながら買い物を楽しんでいた。
 同社は「ネット通販では楽しめない個性的な店をそろえた。地域の人にも広く利用してほしい」(商業事業部)とPRする。