新型コロナウイルス感染拡大の影響で、被写体が豊富な春に思い通りの写真撮影ができず、みなさんも大変な思いをされたことと思います。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、今後も感染予防の意識を忘れずに撮影に臨んでください。

 最優秀賞は、元気な子どもたちの姿を写した田中さんの「楽しい近道」を選びました。絶妙のタイミングでリズム感を生み出しています。前景と背景のやさしい色合いが重なり、楽しい春の一日をうまく表現しました。優秀賞の「もう少し」は、塩見さんの作品。こちらもシャッターチャンスを逃しませんでした。望遠効果で幼鳥のかわいらしさを引き立てました。スケールの大きいスケッチ「北帰行」は、藤原さんの力作。夕暮れ時の難しい露出を的確にコントロールした技量が光ります。

 佳作では、撮影が難しい桜の散り際に挑戦した細川さんの「舞い散る」が目を引きました。過ぎゆく春の刹那的な情緒をセンス良く表現しています。同じく、桜を題材にした篠崎さんの「春の夕」も、宵闇に浮かぶ桜の静かな情景描写が見どころです。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞 「楽しい近道」(京都市北区・西賀茂橋) 田中 雅之

デジカメ、24~240ミリ、F8、500分の1秒、ISO250

【評】春めく陽気の河原で友達と遊ぶ子どもたちの明るいイメージにあふれた写真です。 大きく足を広げ、テンポ良く飛び石を渡る子らのリズム感が秀逸です。

優秀賞 「もう少し」(京都市下京区・梅小路公園) 塩見 芳隆

デジカメ、100ミリ、F2.8、2000分の1秒、ISO1600

【評】ひなたちのかわいい姿に心が癒やされます。ぴょんと、飛び上がった瞬間を逃さずに捉え、動感もばっちり。ピントを浅くして主役を浮き立てる技術も的確です。

「北帰行」(草津市・烏丸半島) 藤原 厚士

デジカメ、16~35ミリ、F22、640分の1秒、ISO640

【評】雄大な琵琶湖を背景に、鳥たちのシルエットが映えた印象的な作品です。暗すぎず、明るすぎずの絶妙な露出です。飛ぶ鳥たちの個々の形も面白い要素となっています。

以下佳作

「はんなり」(北区・上品蓮台寺) 松林 宏

 

「夕暮れのシンフォニー」 (東近江市) 赤井 春雄

 

「桜川」(左京区) 濱上 新作

 

「花見鯉」(左京区) 西 正幸

 

「春の夕」(右京区) 篠崎 富秀

 

「山村の朝」(米原市) 多喜 信一

 

「舞い散る」(綾部市) 細川 洋子

 

「一面の菜の花」(京田辺市) 深井 征子

 

「急ぎ足」(下京区) 小笹 剛

 

「コロナ去れ!」(京田辺市)千々岩 重毅