日本庭園の池に設けられた「硝子の茶室 聞鳥庵」の茶室披きを楽しむ杉本博司さん(左)と武者小路千家の千宗屋家元後嗣=12日午前9時6分、京都市左京区・市京セラ美術館

日本庭園の池に設けられた「硝子の茶室 聞鳥庵」の茶室披きを楽しむ杉本博司さん(左)と武者小路千家の千宗屋家元後嗣=12日午前9時6分、京都市左京区・市京セラ美術館

 京都市京セラ美術館(左京区)で12日、日本庭園の池に設けられた「硝子(ガラス)の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)」の茶室披(びら)きがあった。現代美術家杉本博司さんの作品の一つで、自身が正客となり、茶道武者小路千家家元後嗣の千宗屋さんと一席を楽しんだ。

 開催中の開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」(同実行委員会主催)の関連企画。茶室はこれまで、イタリア・ベネチアやフランス・ベルサイユ宮殿で展示したが、日本では初めて。

 四方と天井をガラスで覆われた2畳の茶室に、千さんと杉本さんが横並びに座った。展覧会にちなんだ百万塔釜や茶室に合わせて作られた水指、茶器などの杉本さんの道具と、武者小路千家伝来の四代一翁作茶杓「再来」など、新旧の道具を取り混ぜて、新たな一歩を祝った。

 梅雨の雨に洗われた茶室に、杉本さんは「茶室を披く時には水を打つが、天が代わってくれた。しっとりとした柔らかい光の、ベストの状態で披露できた」と話した。

 茶室は来年1月ごろまで展示、茶室披きの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開される。