日本電気硝子が試作した全固体ナトリウムイオン電池で作動するモーター

日本電気硝子が試作した全固体ナトリウムイオン電池で作動するモーター

 日本電気硝子は12日、開発中の全固体ナトリウムイオン電池の電気抵抗を大幅に減らすことで、実用可能な水準の性能を確かめたと発表した。製品化への弾みとなる成果といい、車載用や定置型用途として2025年中の量産化を目指す方針も明らかにした。

 研究成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。次世代電池と目される全固体電池は、リチウムイオン電池のように電解質に液体を使わず、安全性や耐久性に優れる。電気自動車(EV)への搭載も今後見込まれるため、世界中で開発競争が激化している。

 ガラス加工を得意とする同社は、正極材料に結晶化ガラス、電解質に酸化アルミニウム素材を用い、17年に試作した全固体電池の駆動実験に成功した。今回は結晶化ガラスと電解質の粉を小さくするなどして互いの接触面積を拡大。電気を取り出す量に関わる電池内部の電気抵抗値を、従来の約5%に抑えた。

 新たに試作した電池では、セ氏0度でプロペラを回すモーターの作動を実証した。今後は負極材料の開発を急ぐ一方、早期の事業化に向けて電池や自動車メーカーなど提携先も探す方針。